河東郡音更町・帯広で「歯石取り／歯のクリーニング」｜竹田歯科クリニック｜十勝

多くの方が、こんな風に思い込んでいます。

・虫歯になるのは避けられない。
・歯周病になるのは避けられない。
・虫歯や歯周病になったら、治療すればいい。
・年をとると歯が失われるのは、しかたがない。

しかし、これらはとんでもない誤解です。

実は、虫歯や歯周病にならない方法や、いつまでも歯を残すための方法は確立しています。しかしながら、日本ではこれを理解している方が少なく、多くの方が歯を失っています。

その方法とは、歯科医院での「定期的なメンテナンス」です。

国別の「定期検診受診率」と「残っている歯の本数」

次のグラフをご覧ください。これは、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けている人々の割合と、80歳になったときに残っている歯の本数を、国別に比べたものです。

9割もの人々が歯科医院で定期的なメンテナンスを受けているスウェーデンでは、80歳の残存歯数が20本を超えています。その一方、日本では定期的なメンテナンスを受けている人の割合が著しく低く、80歳の残存歯数も少ないのです。

もうお分かりですね。定期的なメンテナンスを受けていれば、歯は守れるのです。

日本人は、決してお口をケアする意識が低いわけではありません。

厚生労働省の調査によると、日本では95%以上の人が毎日歯みがきをしています。しかし、歯と歯の間の汚れ、歯周ポケットの中の歯石など、ご自宅での歯みがきでは落とせない汚れがあります。

これらをしっかり落とすには、歯科医院で専門的なクリーニングを受ける必要があるのです。

定期的にメンテナンスをすることで、虫歯や歯周病も発見できます。早期発見・早期治療。これが歯を失わないための秘訣です。

日本では、歯科医院でお口のメンテナンスを受ける習慣が一般的になっているとはいえません。しかし、これらの事実をもっと多くの方が知れば、変わってくるはずです。

歯のメンテナンスは、専門のトレーニングを受けた「歯科衛生士」が担当します。

当院には、歯科先進国スウェーデンのマルメ大学で研修を受け、日本歯周病学会の認定歯科衛生士として認められたスタッフが在籍し、歯科衛生士のチームの指導を行っています。

歯科衛生士全員がスタティグループ「PASSION」に参加し、日々、研鑽を積んでいます。歯のメンテナンスは、安心してお任せください。

お口の状態は患者さんによって異なります。まずは検査を行い、オリジナルの予防プログラムを作成します。

歯周ポケット検査

歯の歯茎の間のすき間「歯周ポケット」の深さを測ります。歯周ポケットの深さは、健康な歯では1〜3mm程度。4mm以上になると、歯周病の疑いがあります。

唾液検査（オプション）

重度の歯周病の方には、必要に応じて「唾液検査」を行います。この検査によって、歯周病や虫歯のリスクを判定します。お口の中の細菌の種類もわかるので、結果をもとに効果的な治療プラグラムを検討します。

PCR（プラークコントロールレコード）

歯垢に反応する薬液を使って、お口に残っている歯垢を赤く染めます。日頃の歯みがきで汚れを落とせていない場所がわかるので、今後の歯みがきの改善につながります。

以下、具体的な予防治療の方法をご紹介します。

エアフロ―（EMS社）

「バイオフィルム」をご存じでしょうか。虫歯や歯周病の原因菌が集まり、排水口のヌメリのような状態で歯にこびりついたものです。毎日の歯ブラシでは落としにくく、放置すると虫歯や歯周病が進行します。

当院では、EMS社製の「エアフロー」という装置を使って、バイオフィルムを取り除きます。エアフローは、歯の表面に細かいパウダーを吹き付けて、バイオフィルムや初期の歯石を落とします。歯や歯肉に傷を付けることなく、歯のクリーニングができるのが特長です。

次の動画をご覧ください。
赤く染まった部分がバイオフィルムです。エアフローがバイオフィルムを落としていく様子がお分かりいただけます。

EMS社製のエアフローは信頼性が高く、歯科先進国スウェーデンのイエテボリ大学では、学内のエアフローをすべてEMS社の製品に買い換えたというほどです。

当院では、このEMS社製のエアフローを7台導入しています。

歯科衛生士による「PMTC」

予防治療の基本が、「PMTC（Professional Mechanical Tooth Cleaning）」です。専門のトレーニングを受けた歯科衛生士が、専用の器具を使って歯をクリーニングします。歯と歯の間の汚れや、歯周ポケットの中にこびりついた歯石を落としていきます。

当院では、「超音波スケーラー」と「ハンドスケーラー」という器具を併用し、歯石を取り除きます。超音波スケーラーはその名の通り、超音波の力で歯石を根こそぎ落とします。すばやく歯石を取り除ける一方で、多少の取り残しも出てしまいます。残った歯石はハンドスケーラーで落としていきます。

高濃度フッ素

クリーニングの仕上げに、歯の表面に「高濃度フッ素」を塗布します。フッ素には歯質を強化する性質があり、虫歯を予防する効果があります。

最近ではフッ素を含んだ歯みがき粉なども市販されていますが、「高濃度フッ素」は歯科医院でしか取り扱えません。ぜひご利用ください。

※施術後、30分程度はうがいや飲食を控えてください。

お口のトラブルを防ぐ要は、お口のメンテナンスの専門家である「歯科衛生士」です。当院では、患者さんひとりひとりに「担当」の歯科衛生士が付きます。

ひとりの歯科衛生士が継続して担当することで、患者さんの生活習慣などをしっかり把握し、適切なメンテナンス／アドバイスができるようになります。